那須の有名なパン屋さん「ペニーレイン」のすぐ近くにユニオンジャック(イギリス国旗)を掲げる紅茶の美味しいティールームがありました。
店主自らスリランカに行きヴィクトリア時代の製法を指導し蘇らせたと言う、市場には出回っていない幻の紅茶が頂けます。
紅茶の概念を覆す渋みやえぐみの一切ない驚きの紅茶でした。
那須高原のティールーム「アンティーズ」はゆったりと時間が流れる癒しの空間です、アンティークなティーポットやカトラリーが沢山飾られオーナーの紅茶愛やイギリス愛が部屋中にあふれていました。
この記事では、那須高原のティールーム「アンティーズ」の
- 外観や入口の様子
- 店内の様子
- クリームティーの様子
- 店内のアンティーク
- クラウドファンディングで頂いた紅茶
- アクセス
についてご紹介しています。
また、アンティーズで提供される
- スコーン
- パンプキンプリン
などのレシピもオリジナルではございますが、ご紹介していますので良かったらご覧下さいね。
ティールームの看板とユニオンジャック
ペニーレイン(パン屋さん)に向かう途中でユニオンジャックを発見、激込みのペニーレインは早めに引き上げ、こちらのティールームでゆっくりすることにしました。
写真右端に写っている道を少し行くと人気のパン屋さんペニーレインがあります。
ティーポットの赤い看板は紅茶好きには堪らなく魅力的、寄らずには帰れません。
玄関から店内へ
「OPEN Please come in 」の先の白いドアが入口です。
白いドアを開けるとステンドグラス入りのお洒落なドアがあり、二重扉となっていました。
寒冷地に多い冬季にドアの開閉で暖房が逃げないような造りです。
ドアの横の張り紙に「英国の紅茶文化の楽しめるティールーム」と書いてあります、こだわり有りのティールームです。
店内はとても広くゆったりとした空間が広がっています。
木の床をはじめ、椅子やテーブル、カーテンなど茶系でまとまっていて落ち着きます。
テーブルには真っ赤なクロスが掛けられ、アンティークな椅子や床の茶色と見事に調和して、オーナーご夫妻のセンスの良さを感じます。
窓からは緑が見え壁の絵皿も対に飾り、那須ではなくイギリスのティールームにいるかのようです。
メニュー表
紅茶はスリランカの「英国伝統紅茶」のみです、フレーバーティーなどは邪道のようです。
ミルクティーが王道、他にストレートティーやアイスティーもあります。
そしてオーブンを使わずに作れるイギリスの夏の定番ケーキ「サマープディング」は一日6個限定でメニューにありました。
ケーキは「季節を楽しむ月変わりケーキ」になっています、8月のケーキはパンプキンプリン、他のケーキも気になるところです、近かったら毎月来て全種類食べてみたいです~😅
テーブルの中央に置かれていたのは、「イギリスと日本のティーカップのセッティングの違い」を写真にしたものでした。
勿論この後に出てくるティーカップはイギリス式のセッティングです、こだわりが伝わってきます。
写真下は「日本独自のセッティング」と書かれています。日本では普通このセッティングかと思いますが、日本独自だったんですね~
クリームティー
イギリス定番のクリームティー(紅茶とスコーンのセット)を注文します。
しばらくして大き目なティーポットが運ばれてきました、真夏ですがしっかりティーコゼー(茶帽子)をかぶせて保温してます。
使い込んだティーポットは触れないくらい熱々です。
蒸らしている最中にちょっとティーコゼーを外して写真を撮りました。
しばらくすると、白髪の店主がティーワゴンを押しながらスコーンなどを運んできました。
ミルクもたっぷりで嬉しくなります。
ティーカップが置かれました、ハンドルを右にしてスプーンを縦に置くイギリス式のセッティングです。
店主自ら紅茶を注いで下さいました、ミルクを先に入れる「ミルクインファースト」です。
渋みや雑味なく紅茶とミルクがほど良く調和して最高に美味しいミルクティーです。
お話を聞くとヴィクトリア時代の製法を蘇らせた市場には出回っていない幻の紅茶だそうです。
何と蒸らし時間は8分、紅茶の常識を覆す長い蒸らし時間にびっくりしました、しかも翌朝までこのまま茶葉入りでも全く渋みが出ないそうです。
紅茶の蒸らし時間は一般的に3~4分です、8分とは驚きました。初めにティーポットだけが運ばれてきたことに納得しました、もちろん砂時計もありませんでした。
アンティークなプレートに乗せられたスコーンはフワっとした柔らか目のスコーン、素朴なお味です。ラズベリージャムとクリームチーズで頂きます。カトラリーもアンティークで素敵です。
本格的イギリス式スコーンやホットケーキミックスで簡単に作れるスコーンなどを紹介しています。
季節のスイーツなど
8月のスイーツはパンプキンプリンです、一口食べてびっくり~見た目をはるかに超える美味しさです。
洋酒が効いて大人のお味です、思わず自分でも作りたいと思ってしまいました。
こちらのパンプキンプリンが美味しかったので、さっそく自分でも洋酒入りで作ってみました。良かったらご覧くださいね。
こちらは紅茶プリンです。
英国伝統紅茶使用とありましたので、「幻の紅茶プリン」と言う事になりますね~セイロンミルクティーのような優しい味わいです。
こちらはアイスティー、氷の入ったグラスに目の前で紅茶を注いで下さいます。
幻の紅茶で作るアイスティーは、たっぷりの氷で冷やしても味が薄くならないとの事です。
店内の様子
店内でひと際目立つのがユニオンジャックです、イギリスを感じます。
パディントンベアの向こうのコーナーはドッグスペースのようです、オーナーの愛犬がお座りしています。と言うことで、ワンちゃん連れでも入れるティールームなんです。
アンティークの品々
店内はアンティークショップのようです、オーナーがコレクションされたと思われるティーポットなど沢山飾られてます。棚の二段目左手にあるユニオンジャックのティーポットは我が家にも同じものがあり、なんとお揃いでした。
ユニオンジャックのティーポット、私はイギリスのリバプールでお土産に購入しましたが飾り用です。実際何度か使いましたが紅茶を注ぐと蓋のほうから紅茶が出てきてしまうのです。😥
銀製品も沢山あります、アンティーク(100年以上前のもの)のようです、輝きを失っていますが磨けば光ると思います。😅
その昔、ティーカップにハンドル(取っ手)は付いていなかったようです。(写真下)
またソーサーが深めにできていて、そこへ紅茶を移して冷ましながら飲んでいたそうです、今では考えられません。
その様子の写真が器と一緒に飾ってあります。
ピーターラビットのセットもありますが、使われていないようです。
イギリス製シルバースプーンも沢山あります、値札が付いているので買うこともできるようです。
こちらは洗面台です、あまりにも薔薇とアイビーの絵が見事なので写してしまいました、イギリスらしさをここでも感じます~
珍しい紅茶道具「ティーポイ」
見たこともない珍しいものが売られています。
「ティーポイ」ヴィクトリア時代の紅茶を作る時の道具のようです、茶葉をミックスする容器と書かれています。(お値段は70万円)
クラウドファンディング
お会計の時、レジ付近のスリランカの茶園を守る「クラウドファンディング」にご協力を~に目が留まりました。
スリランカは現在、茶園の存続危機にあるようです、荒れた茶園の手入れや茶摘みのシーズンオフの雇用問題など財政破綻後の情勢はかなり悪く、この先スリランカの茶園(紅茶)は無くなってしまうのではないかと言われています。
一口3000円から~、微力ですが協力させて頂きました。リターンにこちらで飲んだ英国伝統紅茶を頂きました。
こちらがリターンで頂いた幻の紅茶「英国伝統紅茶」です。
8分しっかり蒸らしてミルクティーで頂きたいと思います。知識豊富な店主にもっと色々お話を聞きたい思いでした。
アクセス
★住所★
栃木県那須郡那須町湯元667-43
英国伝統紅茶館AUNTIES(アンティーズ)
★連絡先★
0287-76-2227
★営業時間★
AM10:00~PM5:30
★定休日★
火曜日
★お車利用の場合★
東北自動車道「那須」I.Cを出て、那須街道/県道17号線から約12分。
★電車利用の場合★
JR「黒磯駅」下車、西口よりタクシーで20分。
地元、千葉県にある素敵なティールームもご紹介しています、良かったらご覧くださいね。
最後に
今回、那須岳(茶臼岳)の登山の帰りに立ち寄ったティールームは思いがけず素敵な思い出となりました。
店主はヴィクトリア時代の紅茶の製法を文献を元に蘇らせ、スリランカで指導、製造させて現地の雇用を生み出しセイロン紅茶(茶園)を守ろうとしています。
店主の淹れたこだわりの英国伝統紅茶は、今までの紅茶の概念を覆す至福の一杯となりました。
機会がありましたら是非足を運んでみて下さい。
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