クリスマスを待ちながら少しずつ食べる、ドイツの伝統焼き菓子シュトーレンを焼きました。
レーズンやクルミがたっぷり入り、寝かせるほどにしっとりとしてきます。
シュトーレンは本来、発酵生地を作り、別種にそれを混ぜ込みながら作ります。
そのレシピですと手間がかかるため、自己流ではありますが、発酵種を作らずに簡単な方法で作りました。
フワフワではなくしっかりとした生地に焼き上がります。
クルミがたっぷり入りとても美味しいシュトーレンです。

画像を交えながら順番に作って行きますので最後までご覧くださいね。
材料説明
生地
- 強力粉 170g
- アーモンドプードル 30g
- ブラウンシュガー 30g
- 卵 1個
- 牛乳 50g
- バター 50g
- 塩 3g
- ドライイースト 3g
- シナモン 小さじ1/2
- ナツメグ 小さじ1/2(無くても良い)
混ぜ込むもの
- レーズン 140g
- くるみ 50g(無塩ミックスナッツも可)
- ブランデー又はラム酒 大さじ2~3
仕上げ用
- バター 30g
- グラニュー糖 50g
- 粉糖 適量
レーズンの準備
サルタナとサンライズの2種類を混ぜました。

1.レーズン(140g)に熱湯を掛けて10分ほど置き、ザルに上げキッチンペーパーなどで水気をしっかり切り、ブランデー(大さじ2~3)を振りかけておきます。

レーズンにブランデーを掛けておきます。


レーズンは数日前からブランデーに付け込んでおくとしっかり浸み込みふっくらとします、その時はたっぷりのブランデーに付け込みます。ブランデーの代わりにラム酒でも良いです。
生地作り
2.ボールに生地の材料の粉類を全て入れます。
※強力粉(170g)、アーモンドプードル(30g)、ブラウンシュガー(30g)、塩(3g)、ドライイースト(3g)、シナモン(小さじ1/2)、ナツメグ(小さじ1/2)

3.ホイッパーで良く混ぜ合わせます。

4.牛乳(50g)を電子レンジ600wで30秒~40秒程度温め、卵(1個)と良く混ぜ合わせます。


牛乳を温める事により発酵をしやすくします。
5.混ぜ合わせた粉類の中へ卵液を入れ、ゴムベラで混ぜていきます。

6.全体に卵液が混ざったら、室温で柔らかくしたバター(50g)を混ぜます。


バターが硬い時は電子レンジの解凍で柔らかくしてもOKです、ただしバターを溶かさないように注意します。
バターが混ざると全体がしっとりしてきます。

7.ここへレーズン(140g)とクルミ(50g)を投入し、混ぜ合わせます。
ここからは、手でこねるように混ぜていきます。

生地の中にレーズンやクルミを混ぜる様に折りたたむような感じでこねます。

一次発酵(40分から~60分)
レーズンとクルミが全体に混ざりました。

8.ボールにラップをして一次発酵させます。
(オーブン発酵機能で40分~1時間)


発酵機能がない場合は、オーブンを少し温めて(100℃で30秒位加熱)から庫内に入れておいても発酵します。途中庫内が冷えてきたら、一旦取り出し再度温めてから入れる~を繰り返します。
成形して二次発酵(40分~60分)
9.ややふっくらとして一次発酵が終わりました。

10.打ち粉(強力粉)をした台でめん棒を使い、25㎝×20㎝位の長方形に伸ばします。

やや厚めの長方形です。

11.手前と向こう側をそれぞれ内側に3~4㎝折り込みます。


この時、周り(外側)に飛び出しているレーズンを取り除いて、中央に折り込むと焼きあがったときにレーズンが焦げずにすみます。
12.更に手前の生地を向こう側へ少しずらして折り込みます。

13.最後に織り込んだ生地の手前を少し押さえて、中心を高くします。

14.中心が高くなるようにします。カットした断面が坑道、トンネルのように見えます。
シュトーレンの形ができたので、天板に乗せ二次発酵させます。
(発酵機能で40分~60分)

焼成と仕上げ(180℃で25分~30分)
15.二次発酵が終わったら、180℃に予熱したオーブンで25分~30分位で焼き上げます。
(途中、焦げ過ぎるようならアルミホイルをかぶせます)

16.焼けました、外側に出ているレーズンが少し焦げます。(焦げすぎたレーズンは取り除きます)

17.バター(30g)をレンジで溶かし、焼きたての熱いうちに全体にハケで塗ります。


焼きたての熱い内にバターをしっかり浸み込ませます、冷めてしまうとバターが生地に浸み込みにくくなります。
表側だけでなく、底の部分も塗ります。

ひっくり返して底の部分を塗ってます。

18.次にバターが乾かないうちにグラニュー糖(50g)を全体に振りかけてまぶします。
(バットの中にラップを敷きその上でやるとグラニュー糖が散らかりません)

19.全体にグラニュー糖が付いたらラップに包み一晩寝かせます。(寒い部屋で常温)

20.一晩寝かせたら、最後に粉糖を全体に振りかけて完成です。
(同じく、バットの中にラップを敷きその上で振りかけます)


シュトーレン独特のこの形は「幼子イエスキリストが真っ白なおくるみに包まれた形」とも言われています。見えるでしょうか・・・もし見えた方はブログやインスタのフォローを宜しくお願いしますね😋

21.ラップでぴったりと包み、更にビニール袋に入れ保存します。

完成
22.直ぐに食べれますが、数日寝かせたほうが美味しくなります。


食べる際は、真ん中から食べる分だけ切り、残りは中心を合わせてラップに包み保存します。この様な方法で生地の乾燥を防ぎます。
中心を合わせて保存します、1か月は持つそうですが美味しいので直ぐに食べてしまいます。

23.盛り付けて完成です。

薄くスライスして頂きます。


他にもクリスマスシーズンのスイーツを紹介してます。
最後に
いかがでしょうか、発酵菓子とは言えパンのようには膨らみません。
レーズンやクルミがたっぷり入り風味豊かな焼き菓子です。
今回は発酵種を作らずに、最初からイーストを粉類に混ぜて作りました。
このレシピだと比較的簡単に作れるかと思います。
クリスマスを待ちながら少しずつ食べるお菓子ですが、とても美味しいので普段のティータイムにもお勧めです。
カットして冷凍保存もできますので、ちょっとしたおやつに最高です。
ぜひ、クリスマスシーズン以外でも作ってみてはいかがでしょうか。
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