イギリス人も憧れの地、コッツウォルズでティールームを開き(2003年)オープン5年目にして英国ナンバー1のティールーム「トップ・ティー・プレイス」を受賞した宮脇樹里さんのお店「ジュリスティールーム」へ行ってきました。
ジュリスティールームは、地下鉄麻布十番の4番出口から徒歩1分、お洒落なお店が並ぶ角地の小さなビルの2階にあります。
英国から帰国後、日本橋三越にお店をオープン(2017年)、その際に一度お邪魔しましたが、麻布十番に移転(2022年3月)してからは、今回が初めての訪問となります。
この記事では、宮脇樹里さんの著書「コッツウォルズでティールーム」に触れ、ジュリスティールームの
- 入口や店内の様子
- アフタヌーンティーと紅茶選び
- 三段トレーのケーキやスコーン
- 日本橋三越店でのティールーム
- お土産で購入した紅茶
- アクセス
についてご紹介します。
今年20周年を迎えたジュリスティールーム、樹里さんこだわりのスコーンは本当に美味しく絶品でした。バーレイの器で紅茶も美味しく、また訪れたいティールームです。是非、最後までご覧くださいね。
宮脇樹里さん著書
「コッツウォルズでティールーム」
イギリスのコッツウォルズ(ウィンチカム)でご両親とティールームを開いていた宮脇樹里さんの書籍「コッツウォルズでティールーム」です。
イギリス好きの私としては、本のタイトルに釘付けとなり、日本人がコッツウォルズでティールーム~凄い~と、書籍を手にする事となります。
こちらの書籍では、英国暮らしからティールームを開業するまでのストーリーやイギリス人の好む焼き菓子や紅茶事情、戦時中の苦肉の策から生まれた人参ケーキの由来などなど、お菓子の写真を交えて大変興味深く紹介されています。
バーコードが邪魔していますが、裏表紙も素敵な風景です。
表紙をめくると樹里さんの写真が載っています。
宮脇樹里さんは、1975年鎌倉生まれ、お父様の転勤に伴い16歳で渡英します。
大学卒業後、ロンドンのル・コルドン・ブルーでお料理とお菓子を学び、ゲストハウスの開業やお菓子教室の主宰などを経て、コッツウォルズのウインチカムにティールームをオープンする事となります。
樹里さんとお会いするのは今回で3度目、一度目は日本橋三越で毎年開催される「英国展」のスコーンの出店時で樹里さん自ら販売、丁寧にスコーンの温め方を教えて頂きました。
二度目は同じく英国展でのトークショー(2017年)、サインをお願いすると「もちろんです」と快く書いて頂きました。
日付も入れて下さったので2017年9月10日と分かります、次の写真はその時のサインです。
樹里さんはとてもスレンダーで美しく上品、気さくでありながら控えめな印象でした。
ティールームの入口
ジュリスティールームは、麻布十番の4番出口から徒歩1分のビルの2階にあります。
六本木の近くで駅からも直ぐの高立地ですので、店内はさほど広くはありません。
建物2階の窓ガラスから見える「Juri’s TeaRooms」の看板を目印にビルに入ります。
こちらの写真はグーグルマップからダウンロードさせていただきました。
かなりの悪天候のため、建物外側の様子が撮影できず残念です。
2階へは階段ではなくエレベーターで上がります、エレベーターが開くと直ぐに店舗となります。
目の前にはアフタヌーンティーの三段トレーが飾られていました。
ボードには手書きのメニュー、「スコーン」ではなく「スコン」と書かれています。
日本ではスコーンと呼びますが、現地イギリスではスコン(scone)と短く発音します。
イギリス生活が長いので流石現地の発音で書かれています。
手書きのメニューボードは、イギリスに旅行した際や著書の中でも見かけましたが温かみを感じます。
有名店なので取材も多いようです、掲載された雑誌が何冊も置かれていました。
アフタヌーンティーのお値段は、メニューボードに記載の4900円(税込み)となります。(記事掲載日のお値段)
ティールーム店内へ
店内は壁クロスを始め椅子やテーブルクロス、三段のプレートまで白一色で統一されています。
白い壁に引き立つ絵画が数枚掛けられていましたが、写真は撮れませんでした。
余分なものはそぎ落とし、シンプルで上品な大人の雰囲気を感じる本格的なティールームです。
アフタヌーンティーは、一ヵ月以内の予約可能との事でしっかりと予約をして行ったのですが、この日はかなりの悪天候のためか店内は空いていました。
奥の方は半個室的な雰囲気ですが、手前窓際の10番テーブルに着きます。
紅茶とバーレイの食器
アフタヌーンティーでは最初に好きな紅茶を選びます。
種類多く迷いますがスイーツと相性が良いと書かれた無難な「juri`sアフタヌーンティー」にしました。紅茶のお値段はアフタヌーンティーのセットに含まれています。
紅茶を決めるとバーレイのティーセットが運ばれてきました、あまり見かけない柄です。
調べたら「フォートナム&メイソン セレステ」と言うシリーズです、プレートがとても可愛らしいです。
そして茶葉入りのティーポットと砂時計が運ばれてきました。砂が下に落ちるまで3分しっかり待ちます。
3分経ちポットの中をスプーンで軽く一混ぜして、回転式の茶こしでそっと注ぎます。
「juri`sアフタヌーンティー」はアッサムとダージリンのブレンドです。
ダージリンの爽やかな香りが鼻を抜け奥行きの深いお味が口に残ります、渋み少なくストレートでとても美味しい紅茶です、2杯目はミルクを入れてミルクティーにしました。
ポットの中の紅茶が濃くなりますので、さし湯をお願いすると熱いお湯を頂けます。
アフタヌーンティーの三段トレー
紅茶が美味しい~と、飲み始めて暫くすると三段トレーが運ばれてきました。
一段目(季節のケーキ4種)
- オレンジのソルベ
- イートン・メス
- キャロットケーキ
- オレンジレモンケーキ
二段目
- スコン
- クロテッドクリーム
- いちごジャム
三段目
- フィンガーサンドウィッチ
三段トレーがテーブルに運ばれると、英国紳士風なお父様がケーキの説明をし、ソルベ(シャーベット)やイートンメスなど冷たいものを先に食べるように勧められました。
アフタヌーンティーのマナーとしては通常、下の段から順番に食べていきます。
スコン
冷たいものから食べるよう勧められましたが、やはり私は温かいスコーンを先に頂きます。
ここからは食べた順番にご紹介していきます。
少し大きめのスコーンは1人1個です。
高さがあります、まだ温かく樹里さんのスコーン愛を感じます。
外はサクッとしています、二つに割ると中はふんわり、これぞサクふわっ、そしてほろり。
クロテッドクリームといちごジャムで頂きます、最高に美味しいスコーンでした。
本格的イギリス式スコーンのレシピをご紹介しています。
イートン・メス
次に冷たいお菓子のイートン・メスを頂きます、角形の容器で作られたようで四角にカットされてます。
酸味の効いた真っ赤ないちごとサクっと甘いメレンゲが泡立てた生クリームに包まれ、一口食べると甘酸っぱくキュン~とするお味でした。
このお菓子「イートン・メス」の由来は、イギリスの名門イートン校のクリケットの対抗試合で出されていた事から、その名が付き19世紀頃からそう呼ばれていたそうです。
イートン(Eton )はウイリアム王子などロイヤルファミリーや貴族が通う超名門「イートン校」、メス(mess)は寄せ集めごちゃ混ぜという意味があり、いちご、メレンゲ、生クリームを寄せ集めてごちゃ混ぜにしたお菓子と言う事でしょうか~
暑い季節のおやつやデザートにぴったりです。
こちらのお菓子によく似たメレンゲのお菓子、パブロヴァを紹介しています。
オレンジのソルベ
次の冷菓はオレンジのソルベ(シャーベット)です。
スコーンを先に頂いたため、少し溶けかけてしまいました。
レンゲの形の可愛い器でこのまま口へ運べるようですが、ティースプーンで少しづつ頂きます。
オレンジジュースを濃縮したようなお味で甘くて濃厚、丁度良い大きさです。
オレンジレモンケーキ
ドライオレンジをトッピングしたこのお菓子は小麦粉ではなくパン粉で作られています。
イギリスで開業当時より人気だったと言うオレンジとレモンの果汁入りの焼き菓子です。
表面はカリっと焼けているので香ばしく、果汁がたっぷり染み込んだ生地はボソッとした食感ですが、ジュワ~と果汁が口に広がりフルーティーで味わい深いです。
フィンガーサンドウィッチ
3種のサンドウィッチです、2人分が盛り付けられています。
3種のサンドウィッチ
- 卵
- ツナ
- きゅうりとクリームチーズ
サンドウィッチは、細く食べやすいサイズにカットされています。
甘いものの後に食べるサンドウィッチは格別に美味しいです。
どれももとても美味しく、丁寧に作られています。
キャロットケーキ
最後にキャロットケーキを頂きます。
クリームチーズのフロスティングとカットしたピスタチオ(でしょうか?)が飾られています。
人参が所々に見え強いスパイスは感じません、シナモンの風味でしっとり上品な人参ケーキです。
甘いフロスティングが更にケーキをまろやかにしています。
このケーキもコッツウォルズでは大人気だったようです。
キャロットケーキのレシピもご紹介しています。
日本橋三越本店でのジュリスティールーム
こちらは、ジュリスティールームが日本橋三越にオープンしていた時(2017年)のアフタヌーンティーです。2段トレーは1人分です。
こちらは樹里さん監修のティールームでブランドオーナーとの事、樹里さんが作られていたものではありません。
- 上段 4種のケーキとスコーン
- 下段 サンドウィッチ
ケーキは、ヴィクトリアサンドイッチ、チョコレートケーキ、タルト、グラスはイートン・メスだったような気がします。
こちらのスコーンはやや小さめのサイズでした。
ジュリスの紅茶
お土産に次の紅茶3種を購入しました。
- 缶入りアフタヌーンティー 80g入り
(税込み1700円) - ブレックファストティー 80g入り
(税込み1350円) - セイロンティー 80g入り
(税込み1350円)
ジュリスでは缶入りの紅茶と袋入りの紅茶があります、缶入りのものは少しお値段が高くなっています。
紅茶の缶が可愛いので缶入りの紅茶も1つ購入しました。
他にはダージリンティーがありました。
自宅に戻って早速セイロンティーを淹れてみます。
香り良く渋みが少なく飲みやすいです。
一口含むと優雅なお味が広がります、ストレートティーで頂きました。
他の紅茶も頂きましたが、ジュリスの紅茶はどれも飲みやすくてとても美味しい紅茶でした。
茶葉はイギリスから取り寄せているそうです。
他にも素敵なティールームを紹介しています。
アクセス
★住所★
東京都港区麻布十番2-14-2 エタニティ2階
★連絡先★
03-6381-7685
★営業時間★
10:00~18:00(土日は10:30~)
★定休日★
月曜日、火曜日
★駅からの距離★
麻布十番駅から0.14km 赤羽橋駅から0.73km 六本木駅から0.95km
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▼ジュリスティールーム食べログ▼
最後に
英国で愛されたジュリスティールーム、落ち着いた店内でゆったりと美味しい紅茶と英国菓子が頂けます。
季節ごとに変わるケーキも興味津々、また訪れたいティールームとなりました。
お店が空いていたのでお父様や樹里さんともお話することができ、心の栄養を満たして帰路につきました。
機会がありましたら是非、行ってみてくださいね。
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