冷凍庫に眠っている卵白を使ってメレンゲ菓子パブロヴァを作りました。
低温のオーブンでじっくり焼き上げます、生クリームと季節のフルーツを乗せてちょっと華やかなスイーツです。
お口の中でスット溶ける儚くデリケートなお菓子、意外な美味しさです。

バターや小麦粉不使用のお菓子です。材料はとてもシンプル、卵白が余っていたらぜひお試し下さいね。目次から見たいページへジャンプする事もできます。
材料紹介(小4個)
- 卵白 1個
- グラニュー糖 50g
- コーンスターチ 小さじ1/2
- バニラオイル 数滴
- 生クリーム 100ml + 砂糖 大さじ1/2
- 季節のフルーツ 適量

卵白1個で作りましたが、沢山作りたい時は倍量にしてお作り頂けます。
メレンゲ作り
1.冷凍の卵白(1個)を使いました、常温で自然解凍します。


もちろんん生の卵白で作っても良いです。
2.ハンドミキサーで泡立てます。

3.白っぽくふわっと泡立ったら、分量のグラニュー糖(50g)の半分弱を入れて更に泡立てます。


グラニュー糖を一度に入れてしまうとせっかく泡立った卵白の泡をつぶしてしまい泡立ちが悪くなります、できれば少しずつ入れると良いです。また、白砂糖を使うとサクッと焼き上がりませんので、グラニュー糖を使ってください。
しっかり泡立てます。

4.グラニュー糖が完全に溶けてふわっとしたら、残りのグラニュー糖を入れて更にしっかり泡立てます。ここからは時間を掛けてしっかり泡立て続けます。

泡立て続けるとハンドミキサーの感触がやや重く感じるようになり、ねっとりして艶が出てきます。

5.しっかり泡立つとホイッパーですくった時に、とろとろと流れないでホイッパーに付いた状態になります。

6.バニラオイル(数滴)を入れてざっと混ぜます。

バニラオイルについて


「バニラオイル」はバニラの香りを油に溶かしたもので香りが飛びにくい特徴があり、焼き菓子にむいてます。
「バニラエッセンス」はバニラの香りをアルコールに溶かしたものです、加熱しない冷菓にむいていますが、どちらも互いに代用する事が出来ます。
※今回は長時間焼くのでバニラオイルを使いました。
7.コーンスターチ(小さじ1/2)を入れて良く混ぜます。
※画像のスプーンは小さじではなく、小さじ1/2スプーンです。

計量スプーンについて

計量スプーンは、大15ml・中5ml・小2.5mlの三種類あります。
普段よく使っているのは、大さじ(15ml)と小さじ(5ml)のスプーンです。
今回は、小さじ1/2なので、一番小さい2.5mlのスプーンを使いました。

8.艶が出て腰のあるメレンゲの完成です。

メレンゲ絞り出し
9.星形の口金(又は丸型)を絞り出し袋にセットして、マグカップなどに置きメレンゲを袋に詰めます。

ゴムベラで袋に詰めます。

メレンゲのセット完了です。

10.天板にオーブンペーパーを敷き、メレンゲを中心から外側に渦巻き状に絞り出します。

中に生クリームを乗せるので外側にもう一周絞り出し、外側を高くします。

外側を高めに直径8㎝位に絞り出しました。


搾り出し袋を使わずにスプーンで丸く置いてもOKです、形は自由です。
焼成(150℃で5分→120℃で70分)
11.150℃に予熱したオーブンで5分焼き、120℃に温度を下げて70分位焼きます。焼けたら直ぐに出さないでそのままオーブン庫内の温度が少し冷めるまで入れておきます、そうすることで中までサクサクになります。

12.焼けました。形は不格好ですが生クリームやフルーツを乗せるので問題ありません。

ケーキクーラーに乗せ冷まします。

仕上げ
13.氷水ににボールをあてて、生クリーム(100ml+砂糖大さじ1/2)を泡立てます。


生クリームはタカナシの乳脂肪42%を使いました、比較的直ぐに泡立ちます。メレンゲがとても甘いので生クリームの砂糖は控えめです。砂糖なしでもOKです。
14.甘さ控えめのホイップクリームが出来ました、お好みでリキュールを少し入れても美味しいです。

15.季節のフルーツはいちじくです。優しく洗ってから皮をむきカットしておきます。
※2個使用しました。

軸の方から皮をむくと綺麗に剥がれますが、包丁で剥いてもOKです。

4~6等分にカットします。

16.冷めたメレンゲにスプーンで生クリームを乗せ、いちじくを乗せます。

17.アクセントにミントを飾りました、完成です。


生クリームやフルーツを乗せるので時間が経つとメレンゲは湿気てきます、食べる直前にデコレーションすると良いです。
前日に焼いて置き、当日デコレーションしてもOKです。
冷凍ブルーベリーがあったので乗せてみました、酸味があり甘いメレンゲと良く合います。
他にも冷凍のラズベリーもスーパーなどで直ぐに手に入るので良いかと思います。

カラカラに焼けて乾燥しているのでタッパーなどの密閉容器で数日保存できます。


大きく作るパブロヴァも紹介しています。
ティータイム
黒い色が入るとスイーツが引き締まるので巨峰をカットして乗せました、ブルーベリーなども映えます。


インスタでパブロヴァのカットシーンをアップしています。是非、ナイフを入れる瞬間のパリパリ音やメレンゲの様子をご覧ください。(こちらをクリックするとインスタの投稿ページへジャンプできます。)
ティーセットはロイヤルアルバートの「オールドカントリーローズ」です、華やかで見ているだけでテンションも上がり、優雅な気分に浸れます。
イギリスの国花「ばら」をモチーフにした「オールドカントリーローズ」は1962年に発売されましたが、今もなお世界中で人気です、ロイヤルアルバートを代表するシリーズです。

紅茶はjanatのアールグレイです。カルディで見かけて購入しました。フレーバーティーは苦手ですがアールグレイは割と好きです。
ストレートで頂きます、柑橘系の着香でベルガモットの香りが豊かです。

パブロヴァの由来
お菓子の名前はロシアの伝説のバレリーナ、「アンナ・パブロヴァ」から来ています。
1926年、世界ツアーを行っていたパブロバがニュージーランドに来た時に彼女の妖精のように踊る姿をイメージして作られたお菓子で「パブロヴァ」と言う名前が付けられたそうです。
そんな事からニュージーランド発祥のお菓子と言う説が多いですが、諸説あり定かではありません。

最後に
パブロヴァ、サクサクな食感とシュワっと溶けるような食感、メレンゲならではの感覚です。
甘酸っぱいいちごの組み合わせが定番ですが、いちごの季節ではないのでいちじくで作りました。
いちごの季節にまた作ってみたいと思います。
メレンゲといちじくが生クリームに包まれとろける美味しさです、ぜひお試し下さい。
コメント