タルトタタンをアレンジして作りやすいケーキにしました。
タルトタタンはハードル高いイメージですが、こちらは割と簡単に作れます。
仕上げにりんご皮のジュレ(ゼリー)を塗り艶々にします、ほろ苦くて甘酸っぱい大人のスイーツになりました。
りんごの季節にぜひお試し下さい。
画像を交えて作って行きますので最後までご覧くださいね。目次から見たいページにジャンプすることもできます。
材料紹介(18㎝丸型)
レシピの材料は、
- りんごのキャラメリゼ
- ケーキ生地
- りんご皮のジュレ
- 型用
で分けています。
りんごは酸味の強い紅玉がお勧めです。今回は、紅玉が2個しかなかったのでサンふじを混ぜました。また、ジュレを塗ると艶々で見栄え良くなりますが、面倒な時は抜かして下さいね。無くても美味しく作れます。
キャラメリゼ
- りんご 3個
- 砂糖 80g
- バター 30g
- 水 大さじ1
ケーキの生地
- バター 100g
- 砂糖 80g
- 卵 2個
- 薄力粉 70g
- アーモンドプードル 30g
- ベーキングパウダー 小さじ1
ジュレ
- りんごの芯と皮 3個分
- 砂糖 大さじ1
- レモン汁 大さじ1
ケーキの型用
- バター 適量
- グラニュー糖 適量
型の準備
1.型の内側にバターを薄く塗りグラニュー糖を振り掛けます。
余分なグラニュー糖は落とします。
バターだけでも良いですが、グラニュー糖も振りかけておくと、型から外す時にスムーズです。
りんごの準備
2.りんごは皮も使うので良く洗います、スポンジに塩を付けてゴリゴリと洗います。
りんごは一番上のものがふじ、下二つが紅玉です。紅玉は色が真っ赤です。タルトタタンなどには酸味の強い紅玉がお勧めです。
3.皮を剥き8等分に切り分けます、皮と芯は捨てずに小鍋に入れておきます。
ジュレ用にするので、水を入れた小鍋の中に入れておきます。
りんごが準備できました。
りんごのキャラメリゼ
キャラメリゼとはフランス語で、砂糖をカラメルにすること、それを絡めたお菓子や料理をキャラメリゼと言います。りんごの形が残った方が良いので硬めのりんごがおすすめです。酸味の強い紅玉やふじが美味しいです。
4.フライパンに砂糖(80g)と水(大さじ1)を入れ強火で砂糖を溶かします。
※途中で入れるバター(30g)は最初に用意しておきます。
徐々に砂糖が溶け出します、フライパンを傾けたり揺らしながら溶かします。
砂糖が全て溶けました、これから焦げてカラメルになります。
少し焦げてカラメル色になってきました。
5.しっかり焦げてカラメル色になったので、一旦火を止めバターを入れます。
じゅ~っとバターが溶けていきますのでフライパンを動かしながら溶かします。
バターが溶けました。
6.バターの溶けた中にりんごを入れたら火を付けます、カラメルを絡めながら優しく混ぜます。
混ぜてます。
りんごから水分が出てくるので、このまま中火で混ぜながら煮ていきます。
りんごがしっとりしました、煮汁が残る位でキャラメリゼの完成です。
※煮汁がポイントなので少し残っている位が丁度良いです。
1回目の焼き(160℃で30分)
7.型にキャラメリゼをしたりんごを放射線状に並べます。
真ん中にも隙間が無いようにきっちりと並べます。
8.キャラメリゼの残っている煮汁をまんべんなく掛け入れます。
煮汁にペクチンが溶け出てますので一滴残らず加えます。
9.煮汁を均一にならします。
10.最初にりんごだけで一度焼きます。
160℃に予熱したオーブンで30分焼きます。
ケーキ生地作り
11.りんごを焼いている間にケーキの生地を作ります。
柔らかくしたバター(100g)をクリーム状に混ぜます。
バターは室温で柔らかくするか、電子レンジの解凍機能で様子を見ながら柔らかくします。バターを溶かさないように注意します。
12.砂糖(80g)を振るって入れ、良く混ぜます。
白っぽくなるまで良く混ぜます。
13.次に割りほぐした卵(2個)を少しずつ加え、その都度良く混ぜます。(3~4回に分けて加えます)
14.卵が全部入りました、少し分離しますが大丈夫です。
15.次にアーモンドプードル(30g)を入れ良く混ぜます。
アーモンドプードルが混ざりました。
16.次に薄力粉(70g)とベーキングパウダー(小さじ1)を一緒に振るい入れ、さっくり混ぜ合わせます。
ここからはゴムベラで混ぜていきます。
下からすくい上げながら切るように混ぜます。
17.粉が混ざりケーキ生地の完成です。
2回目の焼き(160℃で40分)
18.1回目の焼きが終わったりんごです、少しふっくらして焦げ色も付きます。
2回目の焼きは、りんごの上にケーキ生地を乗せ、160℃に予熱したオーブンで40分焼きます。
19.焼けたりんごは少し持ち上がってるので、ゴムヘラで上からそっと押して平らにしてから、ケーキ生地を乗せます。
ケーキ生地を乗せてます。
乗せた生地の表面を平らに整えます。
生地を平らにしますが、焼けると中央が少し膨らみますので、なるべく外側を高くするように整えると良いです。
20.表面が平らになったら、160℃に予熱したオーブンで40分焼きます。
オーブンに入れました。
40分経ち、こんがりと美味しそうに焼けました。
21.冷めたらラップをして冷蔵庫で一晩寝かせます。
冬期は冷蔵庫でなく寒い部屋に一晩置いてもOKです。この時にキャラメリゼした時の煮汁に含まれるペクチンでりんごの部分が固まります。
ジュレ(ゼリー)作り
22.りんご皮でジュレを作ります。
小鍋にりんごの皮が隠れるくらいたっぷり水を入れ火に掛け、皮の色が抜けるまでグツグツと煮ます。
皮や種の部分にはペクチンが含まれているので煮溶かすとゼリー状になります。
23.皮の色が抜けて薄くなつてます、ザルで濾します。
24.濾した煮汁を再び小鍋に入れ、砂糖(大さじ1)を加えて煮詰めます。
25.煮汁が半分くらいになったら、レモン汁(大さじ1)を入れ更に煮詰めます。
レモン汁が入ると鮮明な赤色に変わります。
煮詰めてます。
26.だいぶ煮詰まり少しとろみが付きました、ジュレの完成です。(このままにしておくと固まります)
ケーキ作り当日は皮を煮るだけで、翌日皮を濾して砂糖やレモン汁を加えてジュレにすると良いです。その日に作ると翌日には固まってしまいますので、その時はもう一度加熱して溶かして使います。
型はずし
27.ケーキを一晩寝かせた生地を型から外します。
型の周りをパレットナイフで一周して剥がします。
28.次に型より大きな鍋やフライパンにお湯を沸かしてから火を止め、型を入れ底を温めます。
10秒くらいで一度取り出し、パレットナイフで底の部分が外れそうか様子を見ます。まだ外れなさそうでしたらもう一度お湯に付け温めます。
29.ケーキが型の中で少し動くようになったらお皿に取り出します。
お皿を型にかぶせてからお皿事ひっくり返します。
30.お皿の上にひっくり返しました。両手でゆっくりと型を持ち上げて型から外します。
ケーキが落ちてこない時はまだ型の底に密着してるので、パレットナイフで底に隙間を作る感じで少し剥がしてからまたひっくり返して外します。
31.ゆっくり型を持ち上げて外します。
綺麗に外れました、型を熱湯につけたのでカラメル部分が少し溶けて柔らかくなります。
仕上げ
ハケでりんごの上に先ほどのジュレを塗ったら完成です。
りんごを崩さないように丁寧に優しくジュレを塗ります。
見違えるほど艶々になります。
タルトタタン~風ケーキの完成です。
タルトタタンやミニのタルトタタンも紹介してます。
ティータイム
庭に咲いていたバラを1輪飾りました。ティーセットは大好きなウエッジウッドの「ハサウェイローズ」です。
ジュレを塗ったので見た目も艶々で鮮やかです、爽やかな酸味も効いてアーモンド風味の生地とベストマッチ~かなりの美味しさです。
紅茶はダージリンです、ストレートで頂きます。
ジュレ無しバージョン
こちらはジュレを塗らないで作ったものです、代わりに生クリームを添えました。
酸味が和らぎまろやかになり、見た目もお洒落です。
また、こちらはジュレまで煮詰めないで、緩めに煮詰めたりんご皮のソースを掛けてみました。酸味が加わりはっきりとしたお味になります。
クリスマスケーキやシュトーレンなども紹介してます。
最後に
タルトタタン風ケーキいかがでしょうか。りんご3個で手軽に作れます、酸味が効いてりんご好きには堪らない美味しさです。
りんごの美味しい季節にお勧めのケーキです、ホームメイドのスイーツで素敵なティータイムをお過ごしくださいね。
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