ビスキュイ・ド・サヴォワは、フランス「サヴォワ地方」の伝統的な焼き菓子です。
ビスキュイとはフランではスポンジのこと、サヴォワとはフランス南東部のスイスと隣接するワインの産地です。
つまり、ビスキュイ・ド・サヴォワとは「サヴォワ地方のスポンジケーキ」です。
バターは不使用、シンプルな材料で作り方も簡単、レモンの風味で素朴な美味しさです。
仕上げに粉糖を振りかけ、スイスアルプスの雪山に見立てます。
ティータイムはもちろん、朝食に牛乳と合わせても美味しいので是非お試し下さい。
画像を交えて順に作って行きますので最後までご覧くださいね。
材料説明 (18㎝のサヴォワ型)
- 卵 3個
- 塩 一つまみ
- グラニュー糖 90g
- 薄力粉 85g
- レモン 1個
(レモン汁大さじ1、皮のすりおろし1個分) - バター 少々(型用)
- 強力粉 少々(型用)
- 粉糖 少々(仕上げ用)
今回使った型とは少し違いますが、クグロフ型でも綺麗に焼く事ができます。
焼き型とレモンの準備
1.柔らかくしたバターを型の内側に丁寧に塗り、冷蔵庫で冷やします。
2.冷蔵庫でバターが固まったら強力粉を茶こしで全体に振りかけ、余分な粉は落とします。
綺麗に粉が付くとケーキの型離れが良いです。
3.レモン(1個)の皮をすりおろし、果汁を絞っておきます。
レモン果汁は1/2個(大さじ1杯分)で足ります。
レモンは皮も使いますので、農薬の少ない国産レモンだと安心です。
卵の泡立て(共立て)
4.ボールに卵(3個)を割り、塩(一つまみ)を入れてハンドミキサーで混ぜ合わせます。
5.卵がざっと混ざったらボールを湯煎をし、温めながら泡立てます。
湯煎(ゆせん)とはボールより一回り大きめの容器にお湯を張り、間接的に温める事を言います。卵が温まると泡立ち易くなります。
6.卵が泡立ちふわっとしてきたら、砂糖(90g)を2~3回に分けて加え、その都度良く泡立てます。
7.卵が最初の3倍位まで膨らんだら、湯煎を外し冷めるまで泡立てます。
8.卵が白っぽくなり、すくってみた時ホイッパーの中にこもっている位になれば泡立て完了です。
粉類を混ぜ焼成
9.生地にレモン汁(大さじ1)と、皮のすりおろし(レモン1個分)を加えて混ぜます。
レモンが混ざりました。
10.薄力粉(85g)は一度ふるいにかけ、更にふるいながら3回に分けて混ぜていきます。
11.ボールを回しながら、ゴムベラで下からすくって持ち上げるような感じで混ぜていきます。
12.焼き型に生地を一気に流し入れます。
13.生地の上をゴムベラで優しく平らにします。
14.170~180℃に予熱したオーブンで30分位で焼き上げます。
15.焼けたら型を逆さにしてケーキクーラーに乗せます。(綺麗に外れました)
16.お皿に盛り付け、粉糖をパラパラと掛けたら完成です。
粉糖が掛かり一段と美味しそうに見えます。
(富士山にも見えますね~笑)
スポンジがきめ細かくふわっと焼けました。
そのままでも十分美味しいですが、生クリームをゆるめに泡立てトロリ~とかけて頂きました。
紅茶と食器紹介
紅茶はトワイニングの「プリンス・オブ・ウェールズ」、直訳すると「ウェールズの王子」ちょっぴりスモーキーな香りで、名前の如く高貴な味わいです。
ストレートがお勧めです。
トワイニング「プリンス・オブ・ウェールズ」
ティーセットは、ホワイトクリスマスをイメージして、リチャード・ジノリの『ベッキオホワイト』で統一してみました。
ヒイラギがあると一段とクリスマスの雰囲気を醸し出します。
赤い実をつけとっても可愛らしいです。(本物です~笑)
最後に
いかがでしょうか、バターも入らずとてもシンプルな焼き菓子ですが、レモン風味で素朴な美味しいケーキです。
フランスのサヴォワ地方の人々が、日常的に食べていたと言うのもうなずけます。
飽きの来ない美味しさです。
ケーキの焼けた姿が魅力的ですので、サヴォワ型、クグロフ型がお勧めです。
伝統フランス焼き菓子「ビスキュイ・ド・サヴォワ」をぜひお試しください。
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