和菓子の主役「あんこ」を小豆から煮ました。
今回は小豆を濾して作る「こしあん」です、手間は掛かりますが、なめらかでしっとりとした美味しいあんこが作れます。
お饅頭やぼた餅、さくら餅にしたり、トーストに乗せてあんバターも最高に美味しいです。
時間のある時にコトコト煮て美味しいこしあんを作ってみてはいかがでしょうか。
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画像を交えながら順番に作って行きますので最後までご覧くださいね。
材料説明
甘みはお好みで調整できます。
今回はしっかり甘い味付けにしました。
- 小豆300g
- 砂糖 400g
(小豆150gの時は砂糖150g~200g)
(小豆200gの時は砂糖200g~270g)
(小豆250gの時は砂糖250g~340g)
(小豆300gの時は砂糖300g~400g) - 塩 少々
砂糖は素精糖を使いました。
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素精糖は、沖縄県産さとうきび100%で作られたお砂糖です。カルシウムやカリウムなどのミネラルを含み風味豊かです。お料理やお菓子、コーヒー、紅茶、何にでもお使い頂けます。
小豆の準備
1.小豆はボールに開け、お水で綺麗に洗いざるに上げます。
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小豆を茹でこぼす
2.鍋に小豆とたっぷりの水を入れ、強火に掛けます。
小豆は水に浸したりせずに、洗ったら直ぐに煮ます。
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3.ブクブク沸騰したら、ざるに上げ煮汁を切ります。
「渋切り」と言って小豆の渋みを取ります。とても大事なポイントです。
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一旦ざるに上げた所です。
(小豆はまだ硬い状態です)
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再び煮る
4.再びたっぷりの水を入れ、強火に掛けます。
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5.沸騰したら中火~弱火にし煮ていきます。
途中、小豆が茹で汁から出そうになったら、水を足しながら煮ていきます。
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小豆が茹で汁から出ていると硬くなり柔らかく煮えないので、ちょこちょこ鍋を覗き水を足しながら煮ていきます。
煮えてくると茹で汁が茶色く濁ってきます。
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6.画像のように小豆の袋が破けて指で軽くつぶれる位まで煮ていきます。
※50分~1時間くらいで柔らかく煮えます。
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小豆を濾す
7.煮えたら少しおき(熱いので)ボールに水を入れ、こし網やざるをセットし、すりこ木や木ベラで小豆を潰しながらこしていきます。
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8.適量ずつ煮汁ごと小豆をこし網に入れ、潰しながら小豆の中身をボールに落としていきます。
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9.ボールの水に浸けながら潰すと中身が出やすいです。
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10.適量ずつ小豆と煮汁を濾していきます。
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11.数回繰り返し、これが最後の小豆です。
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12.煮汁に付けながらひたすら潰して濾します。
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13.全て濾し、小豆の皮が少し残りました。(これは捨てます)
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こしたあんの水切り
14.小豆を濾したボールにはあんこが沈殿してます、かき混ぜてから数回に分けて布巾で濾して水けを絞ります。
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15.ボールなどに濾し網をセットし、布巾を敷いた中に濾した液を流して水分を切ります。
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16.濾した液を数回に分けて水切りします。
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17.暫くすると水分が落ち、濾したあんが残ります。
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18.下に落ちた水分は捨てます。
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19.水分の切れたあんを布巾で包み手でぎゅっ~と水切りします。
※更に丁寧に作る場合は絞ったあんを流水で良くもむように洗い流します。
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20.水けを絞ったものが生あんです。
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21.途中、水を足し全体を混ぜながら、同じ作業を繰り返します。
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22.数回に分けて水分を絞り、全て生あんになりました。
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あんを煮上げる
23.鍋に生あん、砂糖(400g)、水(100ml)を入れて火にかけます。
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砂糖は生あんの重量の60%~70%で煮ます。
24.強火に掛け、木べらで混ぜ合わせていきます。
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25.徐々に砂糖が溶け水っぽくなります。
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26.ドロドロな液状になります、木べらを鍋底に当て全体を混ぜながら強火で煮つめていきます。
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27.ブクブクと大きな気泡が出できたら中火にします。
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気泡がはねて火傷をしないように手にはゴム手袋や軍手をして練っていきます。
28.だいぶ煮詰まってきました。
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29.木べらで鍋底に線を引き、書いたところが残るようならOKです。
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あんこは冷めると締まって硬くなりますので、少しゆるいくらいでOKです。
30.仕上げに塩を2~3つまみ入れ煮溶かします。
塩を入れると味が引き締まり甘味をより感じやすくなります。
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31.完成です、美味しそうに煮あがりました。
冷めたらタッパーなどに入れ冷蔵庫で保存します。
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煮え立てはとても熱いので、ちょっと指でお味見は危険です。火傷をしますのでご注意下さい。
こしあんが出来上がりました。
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粒あんの煮方もご紹介していますので、良かったらお読みください。
料理例
ぼた餅・おはぎ
あんこで作る代表的な和菓子、ぼた餅とおはぎ。
★春は牡丹の花が咲くのでぼた餅
★秋は萩の花が咲くのでおはぎ
同じ食べ物ですが季節により呼び名が違います。
日本らしいですがややこしいです。
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おまんじゅう
蒸し器で作るおまんじゅう、昔ながらの素朴な美味しさです。
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スコーンの餡バター
スコーンのあんバター乗せ。
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桜餅
ひな祭りには欠かせない桜餅です~
関東風で仕上げました。
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桜あんぱん
ホームベーカリーを使用し、刻んだ桜の塩漬けを混ぜて作ります。
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最後に
手作りこしあん、いかがでしょうか。
ねっとり、とても美味しく煮あがります。
粒あんより少し手間は掛かりますが、手順を覚えれば意外に簡単に作れます。
アレンジ豊富で色々なお料理に利用可能です、ぜひ自家製のこしあんにチャレンジしてみて下さい。
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